―若い選手の成長もあったが、どういう気持ちでいたか

「岡林、鵜飼がスタメンに名を連ねる中、自分は代打のポジションというのはすごく悔しかったです。
自分だったら、『今の球は捕れるのに』とか。
30代中盤で若手を育てないとあかんやろ、と先輩として後輩を教えてあげないといけないという声もあると思うんですけど、僕は選手であるうちは競争に入っている1人だと思うので、教えるとかいうよりも、自分を一番に考えた。
自分のことを一番に考える選手がプロ野球選手かなと思っているので、教えようという気持ちはなかったですし、若手がそうやって活躍すればうれしい反面、悔しい気持ちもあって、うーん。何と言うかな。試合で勝つのはうれしいけど、他の選手が活躍するのはうれしいけど、悔しい。という、野球選手はという気持ちです」