岡田どんだけ気に入っとるねんCEO

 過去にも角氏の意向を阪神が忖度した例はある。14年9月23日、和田豊監督が「結果が出なければ辞任」を申し出た際、球団は「2位なら続投」(3位なら岡田新監督)と条件付きで推移を見守り、最終戦で2位となり留任となった。

 15年オフの金本知憲監督就任時も岡田氏の名前が浮かんでいた。当時の南信男球団顧問、四藤慶一郎球団社長が「時計の針を戻さない」と金本氏要請に踏み切っていた。

 18年10月11日、金本監督が辞任した際、球団は金本続投で動いていた。揚塩健治球団社長が金本監督に辞任勧告した前夜、谷本球団副社長(当時)は宮崎で矢野2軍監督に1軍ヘッドコーチ就任を要請していた。球団を無視し、阪神本社上層部がHD上層部の意向をくんだわけで、金本監督は事実上の解任だった