吉川はNPBへの思いが、実は加藤以上に強い。しかし、“過去の過ち”を理由にNPB入りは一筋縄ではいかない。

 吉川は社会人野球のパナソニック時代の18年8月、ダイヤモンドバックスとマイナー契約を交わしていたことが発覚した。社会人選手で定められているプロ球団との契約に関する規則に抵触したため、社会人野球から事実上の永久追放となった。選手はおろか、指導者としても社会人野球に戻ってこられなくなった中、ほぼ退路を断たれた形で渡米した。

 新型コロナウイルス禍の20年、マイナーリーグは“全休”という苦難に見舞われながらも、昨オフは若手有望株が参加する「アリゾナ秋季リーグ」でオールスター戦選出を果たした。米球界挑戦4年目こそはメジャー昇格と意気込んだ今季だったが、独立リーグでのプレーに終わった。

 吉川は今年限りで現役を続けるかどうか判断する意向を持つ。

吉川もう野球人生終了か
普通にNPB入ってればなあ