1位指名を公言された浅野、蛭間と同じ外野手では、この2人に匹敵するくらい評価が高い。中大の森下翔太だ。
11日の青山学院戦は4打数1安打ながら、八回の4打席目に足を生かして遊撃内野安打。
先日、中日の立浪監督は視察した際に、「力があるし楽しみな選手」と上位候補としてリストアップしていることを明かしていた。

セ球団の関東担当スカウトが「リストが強く、スイングスピードの速さはアマ選手の中でずばぬけている」と絶賛すれば、
同じ関東担当のパ球団スカウトは「複数球団が1位指名する可能性がある」とこう話す。

「総合的な身体能力の高さが魅力。打撃は確実性に課題があるが、それを補って余りある長打力も魅力。
守備も遠投100メートルで肩が強く、そこそこ足もある。人間性も素晴らしい。
試合での整列時の姿勢や声出しを見ていても、真摯に野球に取り組んでいるのが分かるし、実際に関係者からも真面目な性格だと聞いています」

前出のセ球団スカウトは、「調子が悪い時も決して手を抜かない。塁に出ればリードで相手投手にプレッシャーをかけるし、
守備でもカウントごとにポジショニングを変えるなど、考えて野球をやっている。
浅野や蛭間よりも実戦力は高いでしょう」と言う。ドラフト当日、浅野や蛭間に負けない人気を集めるかもしれない。