一部国立大学の方針を受け、情報処理学会は10月12日、「大学入学共通テストで『情報』を必須として課すにも関わらず、配点しないと予告した国立大学があります」とし、不適切な入試を看過できないと抗議した。

 続けて「入試科目は点数化してその理解到達度を測定するために課すものであり、配点しない科目の受験を強いるのは、入試の実施根拠そのものを喪失する」と述べ、「高校教育の成果を測定することになる入試において配点しないというのは、高校教育におけるその科目の意義を否定することになります」と主張した。

 さらに協会は、原則として共通テストで「情報」を課すという国立大学協会の基本方針を形骸化すると非難し、「すべての受験科目に適切な配点が行なわれることを強く求めます」と締めくくっている。