20日のドラフト会議で広島が1位指名すると公表したことを受け、苫小牧中央の斉藤優汰投手(3年)は「びっくりしたが、こういう評価をしてもらって凄く光栄」と語った。

 昼休みに野球部の横井美可副部長から1位指名公表のニュースを知らされた。広島について「明るいチームで、球界を代表する選手が何人もいる。新井監督は頼りになりそうな方」と好印象を口にした。8月末にプロ志望届を提出した際には「できるなら地元の球団がいい」と本音をのぞかせながらも、「こだわりはない」と全球団OKの姿勢を示していた。

 1メートル89、91キロの恵まれた体格を生かして最速151キロを投げ込む本格派右腕の元には、NPB12球団から調査書が届いている。1週間後のドラフト会議に向けて「評価してもらったことはうれしいけれど、舞い上がらず、謙虚に過ごしていきたい」と気を引き締めた。その言葉通り、取材を終えると、部室の床掃除を始めた。