宮城県名取市の閖上漁港で1日、アカガイの初水揚げがあった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の影響で、飲食店向けの需要減少が懸念される中、初日の水揚げ量は昨季より約5割減となり、漁業者からため息が漏れた。

 出漁したのは地元の10隻。資源管理のため午前6時半から3時間に限り、高級食材として全国的に有名なアカガイを取った。水揚げ量は計180キロで、入札の結果、1キロ当たりの最高値は4051円だった。

 県漁協仙南支所・閖上の出雲浩行運営委員長は「物はいいが、例年より数量が少ない。今後、コロナの影響で値段は下がるだろう。見通しは暗いかもしれない」と話した。

 閖上漁港へのアカガイの水揚げ量は2019年が50・5トン、20年が19・9トンだった。

https://kahoku.news/amp/articles/20210902khn000007.html