体外で人工的に髪の毛作成に成功 脱毛症治療など期待 横浜国大

体の外で人工的に髪の毛を作り出すことに、マウスの実験で成功したと、横浜国立大学の研究グループが発表しました。毛をマウスに移植すると、定着して生えかわるのも確認できたということで、脱毛症などの治療につながるのではないかと期待されています。

研究は横浜国立大学の福田淳二教授らのグループが行い、アメリカの科学雑誌「サイエンス・アドバンシズ」に発表しました。

毛包を含む一定の長さがある毛を、ほぼ100%の精度で人工的に作ることに成功したのは初めてだということで、脱毛症の治療法の開発につながるのではないかとしています。

福田教授は「植毛のように移植できるので、人の細胞で作ることができたら画期的な治療法になる。髪の毛ができる様子も再現でき、白髪が生えるメカニズムの解明にも応用できる」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221022/k10013866881000.html