西山オーナー幸に父親の真似して新聞叩いてそう

最終1、2倍のチューリップ賞は3コーナーから内に押し込められて
直線は最後方。
最後に大外強襲も2着。
見ている誰もがぶち切れた…プンプン雷

隣で西山正行むかっが煮えくり返っているのがよくわかった。
検量室へ降りて行くエレベーター中で、西山正行が
「茂行、大馬主はなあ、どんなに腹が立っても、満座で騎手を怒鳴ったりするなよ…」
「わかりました。」
なるほどと思い、心を沈めた。

検量室前の枠場に入り、ヘルメットをとり、申し訳なさそうな、情けない顔で、ニシノフラワーから降りた佐藤正雄騎手が西山正行と目があった瞬間、西山正行が手に持っていた競馬新聞を丸めて
「この下手くそむかっ」
と一発頭を叩いた。