日本ハムが阪神とのトレードで獲得した江越大賀外野手(29)と斎藤友貴哉投手(27)が26日、秋季教育リーグ・フェニックスリーグのソフトバンク戦(ひむか)で新天地での初実戦に臨んだ。「1番・指名打者」でスタメン出場した江越は第1打席の初球を中前打。7回に登板した斎藤も最速157キロで1イニングを無失点に抑え、上々のデビューを飾った。

 江越はプレーボール直後に鮮烈打を放った。前日に新庄剛志監督(50)から直接指導された通りの軽打で、ソフトバンク・大竹耕のスライダーをコンパクトにはじき返した。「積極的にいこうと思っていた」という江越は4打数1安打で初戦を終えた。一方の斎藤は1死一、三塁のピンチを招いたものの、速球を打たせて二ゴロ併殺でピンチを脱出。「これで少し落ち着いた」と笑った。

 視察した新庄剛志監督(50)は2人に二重丸を出した。「江越君は初球をセンター前。最高ですよ。きょうのヒットの打ち方が身に付いたら、徐々に長打も出るようになる。斎藤君は荒れた感じがいい。ウチにはあまりいないタイプ。ズドーンってくる」。指揮官が望んで獲得した2人が、もくろみ通り、チームに新風を吹き込みそう。