全長170キロ、総工費5000億ドル(約74兆円)といわれる巨大都市「ザ・ライン」の建設が、サウジアラビアで始まった。

 想像を絶するほどの巨大都市構想は、同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子(37)が立ち上げたもので、人工スキー場や空飛ぶエレベーター、八角形の浮遊都市、奉仕ロボットなどの導入が予定されており、世界中から注目されている。

 最大900万人を収容可能な都市は、計画当初から「今の生活様式に革命を起こす」と言われており、紅海から内陸の砂漠地帯にかけて一直線上に170キロも連なる。すでにショベルカーが現場で稼働し始めた。

 住民は垂直農法で食料を調達し、定額を支払うことで1日3食が支給される予定。都市の地下には高速鉄道が走り、どこへ行くにも20分以内で到達できるという。

 サルマン皇太子は2030年までに建設を完成させたいとしている。