そして、その森にいま改めて指摘されているのは昨年、岡田雅利捕手(33)のFA残留に関連して、自身が発した言葉との「整合性」である。

西武入団以来、同期入団の岡田を実の兄のように慕い、リード面の相談に乗ってもらうなど知恵袋として万全の信頼を置いてきた。その岡田のFA問題に対しては、昨シーズン中から自らが積極的に慰留を試みていた。

岡田のチームへの残留が決まった後の契約更改の席では「残留すると思っていた。シーズン中から『よそのチームに行かんといて!』と話していたので、残ってくれてありがたい。ライバルでもあるんですけど、相談相手というか、すごく頼りにしている一人。ライオンズには欠かせない選手」と満面の笑みでこの慰留成功を喜んでいたものだった。

翻って、これが何のための慰留だったのかが問われているのが、このオフ、自身が当事者となっているFA問題だ。

森の言葉の文脈からすると〝岡田さんが残ってくれた以上、ボクが出て行くのは筋が通らない〟となるのが道理だが、果たして…。

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