一方、マスクをつけず、反マスク派の代表的存在と目される棋士がいる。日浦市郎八段(55)。かつて羽生善治九段に強かったことから“マングース”の異名を取ったベテランだ。

 日浦八段は小誌に対し、

「コロナについてはかなり勉強した。私はマスクは感染予防に効果がないと考えている。だからマスクをつけないんです」

 そう語った上で、不満を表明する。

「そもそもマスクを着ける、着けないは国民にとって任意のはず。強制されるのは心外。新ルールが決まった後でマスクをして二局対局し、負けました。言い訳をするつもりはありませんがマスクを強制された影響はゼロではないと思います」