上坂すみれはガチ勢定期

ソ連の国歌から、全ては始まった 声優・上坂すみれさん

中学生になると、サブカルチャーに熱中するようになって、ミリタリーにはまりました。
ネットで軍歌をよく聴いていたので、その流れで高校1年生の時に、ソ連の国歌を聴いたんです。
その国歌に衝撃を受けて。それまでロシア語に触れたことはなかったけど、すごくきれいな言葉だなと思いました。
そこから歌詞を調べていくと、国策的な音楽だということが分かってさらにビックリして。「こういう国歌がある国って、どういう所なんだろう」と興味がわきました。
好きになったら、どんどん知りたくなるんです。学校の図書室で色々探すと、「ロシアを知る事典」という大きな事典が見つかって、教科書には載っていないロシア史を知りました。
ソ連初期のサイレント映画のポスターがアバンギャルドで格好良くて、そのポスター展にも行ったり、ドストエフスキーやチェーホフなどのロシア文学も読んだりしました。
大学でも、ロシアを勉強したいなと思っていたんですけど、専門的に学べるとは思っていなくて。文学部の歴史学科に進めばロシア史も勉強できるかなぐらいに思っていました。
そうしたら、3年生の夏の進路相談で担任の先生が、ロシア語学科がある大学を薦めてくれたんです。オープンキャンパスに行って、雰囲気がすてきだった上智大学を目指すことにしました。
夏まではセンター試験の勉強もしていたけど、上智のロシア語は公募推薦の試験があったので、志望校を決めてからは小論文とロシア関連の勉強に絞りました。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASK146R84K14UEHF00S.html