起訴状では、大坂被告は71年11月14日、多数の者と共謀し、東京都渋谷区の路上で、警備をしていた新潟県警の中村恒雄警部補(当時21歳、殉職後2階級特進)の頭を鉄パイプや竹ざおで殴ったり、火炎瓶を投げつけて火を付けたりして殺害したなどとしている

 ◆渋谷暴動=1971年11月14日、沖縄返還協定の批准阻止を掲げる中核派の学生ら約5000人が渋谷駅周辺に集結し、機動隊と衝突した暴動。渋谷駅のハチ公前広場や、道玄坂など周辺の路上が火炎瓶によって炎上し、渋谷地区一帯が混乱状態に陥った。約300人が公務執行妨害容疑などで逮捕された。