旧統一教会問題、〝沈黙〟の保守に矜持はないのか!
https://www.sankei.com/article/20221029-4FQGC5QNLFK6HBQVBNMTJI5YSI/

安倍晋三元首相の暗殺を機にあらわになった、旧統一教会と保守を名乗る政治家との癒着。
保守主義者の多くは、驚きと憤りと幻滅に襲われていると思う。
保守を自任する以上、どんな理由があろうとも、その教義に「反日」が明記されている宗教団体と関係を持つべきではないだろう。

朴正熙政権時代、文鮮明教祖が大韓民国中央情報部(KCIA)の指示で、反共政治団体である国際勝共連合を創設したのが1968年のこと。
同じ年に日本にも創設された。
その中心人物が岸信介元首相だ。
その後、窓口の役割は娘婿の安倍晋太郎元外相、孫の安倍晋三元首相へと受け継がれていった。

安倍元首相暗殺後の7月25日、民族派団体「一水会」は、ツイッターでこうつぶやいている。

《本来、旧統一教会と保守政治家との癒着を最も強く糾弾すべきは、土着宗教系の組織や日本の保守運動を標榜する勢力であったはずだ。
だが彼らは、原理の教義を棚上げ、反共という一致点で同教会を頼もしく思い、助っ人になると踏んだのだ。
日本の保守派と旧統一教会の蜜月が、今回の事件の導火線にある》

最後に改めて問いたい。
保守を自任しながら旧統一教会に選挙を手伝ってもらった保守政治家のみなさんは、こうした歴史認識を持った団体であることを承知のうえで関係を深めたのでしょうか、と。
知らなかったというのなら、それは不勉強すぎる。
国政に関わる資格などない。
国会から身をお引きください。
知っていたというのなら、こう自問していただきたい。
「自分に矜持はあるのか」、さらに「旧統一教会に自分を与えてはいないか」と。

その先は自分でお考えください。
いかんせん、「信教の自由」に関わることですから。