今シーズン、国内フリーエージェント(FA)権を獲得した西武・森友哉捕手(27)の巨人への移籍が早くも最有力となりそうだ。
 
 球団関係者によると、森はクライマックスシリーズ終了後の12日に編成部長と会談し、他球団に移籍したい旨を伝えたとのこと。FA権の行使以前から、髪を黒く染め、髭も剃るなど移籍がファンの間では噂されていた同選手だが、水面下ではすでに巨人と交渉しており、近日中にFA権を行使したのち、近く態度を表明するとみられている。

 また契約内容については5年20億超との話もあがっており、捕手の打撃力が懸念となっている巨人が日本一奪還に向け、2年ぶりにFA戦線に全力を上げ参戦する見通しとなっている。

 かねてより阿部慎之助を憧れの選手とし、「プロ野球を目指したきっかけ」とまで公言している森であるが、やはり現在コーチとして活躍する阿部のもとでのプレーを望んでおり、巨人の補強点とあわせて両者の思惑が一致した形だ。今期も不調ながら打率は2割5分を超え、本塁打数も8本と「打てる捕手」として12球団の捕手の中でも上位の成績を残し、そのバッティングセンスは他の野手も顔負けの中身が知りたくて――。