アジア最終予選を勝ち抜き、3大会連続6度目のワールドカップ出場権を獲得したイラン。カタールでの本戦ではイングランド、アメリカ、ウェールズとともにグループBに入り、11月21日にイングランドとの初戦を迎える予定だ。

しかし、ワールドカップ開幕まで3週間を切る中、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシア軍に対してイランが武器の供給を行っていることが広く伝えられている。ロシアに対しては2月末の時点でFIFA主催大会への出場が禁止されているが、この度ウクライナサッカー協会はイランに対しても処分を科すことを国際組織に求めた。

ウクライナサッカー協会は声明の中で、先日から広く報じられるイラン国内での人権問題にも言及しつつ、「イランに制裁を科す国連安全保障理事会の決議に加え、イランがウクライナに対するロシア連邦の軍事侵攻に関与することから、私たちは2022年FIFAワールドカップからのイラン代表チームの排除を検討することをFIFAに要求する」と伝えた。

なお、先日にはウクライナの強豪シャフタール・ドネツクのセルゲイ・パルキンCEOが、ロシア軍の軍事侵攻に関与するイラン代表チームをワールドカップから追放し、代替としてウクライナ代表の出場を認めるべきと主張していた。