どんでん、初めて糸原に触れる

-糸原にも声を掛けた

だから糸原はなあ、最初バットえらい寝かせとったなと思ったら、オールスターくらいから立てて、後半また寝かせとるから。それで聞いたんや。「バットの出を良くするためにやってたんか」と聞いたら「そうです」と言うとったけど、見たらすぐ分かるやんな。アイツの感覚。でもやっぱりバットを寝かすと弱いっていうな。最後に立ててたけど、やっぱ立ててやな。立ててというか、大山のここ(ヘッドが投手よりに入る)までいかなくてええけど、やっぱりまっすぐやな。まっすぐでええんよ、自然な。だから構えなんかやっぱ一番の基本は、力の入らないところで構えんとな。そうやん。いまの子は分からへんけど、俺らは昔、野球始めた頃はな、雨降りで傘さしたところでバット構えろ言われたけどな。こないして(高い位置で)傘させへんやんか、しんどいやんか。だから傘は一番楽なところで構えてるというかな。一番楽なところで構えてるから、一番早く楽にバットが出るというかな。そんなんわな、もう当たり前と思ってたけどな。で、下半身はどうするんですか言うたら、立ちションする格好でやれってな。そうよ、力が一番抜けてるというな。