西武にとっては正捕手流出となれば一大事。残留に向けて本腰を入れるが、オリックスと巨人も調査を継続している。11日の交渉解禁をもって巨人が参戦すれば、2年ぶり。ただ、球団内では森の争奪戦に対して〝温度差〟もあるようだ。

 球団関係者の一人は「あのバッティングを見れば、やはりピカイチですよ。今年は苦しんだようだけどね。まだまだ首位打者を獲るような活躍ができるはず」と絶賛。19年に首位打者に輝いたように、強打の捕手は球界でも稀な存在だ。今季こそ打率2割5分1厘、8本塁打、38打点の成績に終わったが、経験も実績も十分。屈辱の4位に沈んだ巨人にとって、特殊なポジションである捕手の補強は必須とみている。

 しかし、慎重な意見もある。別の球団関係者が指摘したのは、攻守両面で進化をみせる大城の存在だ。

「今季で言えば、打撃は大城のほうが森よりも上。守備でもフレーミングの数値も12球団で真ん中くらいではあったけれども、大城のほうが断然上だった。それだけ成長している。かぶるポジションを補強してもしょうがない」

 打率2割6分6厘で終えた大城は自己最多の13本塁打、43打点でいずれも今季の森の成績を上回った。盗塁阻止率では大城が3割4分9厘でセ2位、森は3割2分8厘でパ4位だった。

 両者は年齢的にも近く左打ち。通算で見れば9年間で102発の森に対し、大城は5年43発で森に軍配が上がる。1年の短期か、長期の成績で判断するかでも見方は異なるようだ。

 最大のカギを握る原監督はこの日、秋季キャンプ地の宮崎に入った。捕手陣にさらにハイレベルな競争を求め、カンフル剤として森の獲得に踏み切るのか…。指揮官の決断は――。

https://news.yahoo.co.jp/articles/da877861bdc02eded49368b2c3e769e301e735be

フレーミングは大城>森らしいけどマジなん?