森は「自分に興味を持ってくれるという球団があれば、その話も聞いてみたいと思っています」ともコメントし、移籍交渉への意欲を隠さず。本紙既報通り、森が契約年数を重視しているとの情報を得て、獲得調査を進めるオリックスは4年16億円、巨人も5年20億円の大型契約を用意。10日の交渉解禁前に機先を制するべく、西武は6年契約を提示して対抗したとみられるが、金額面で及ばなかったのか、正捕手に残留を決断させるまでには至らなかった。

三つ巴の争奪戦でマネーゲームの過熱は必至だ。日本一から遠ざかること10年の巨人は、球界随一の「打てる捕手」を是が非でも口説き落としたい必勝態勢。さらなる契約期間の延長や、ベース年俸に加えて一部を変動制にし、活躍次第で大幅アップが見込める「2階建て」年俸の提案も用意しているという。

森の地元大阪に本拠を置くオリックスは、今季国内FA権を得た伏見、来季取得が見込まれる若月を先発マスクで併用して日本シリーズ制覇。今季は一塁でも出場した頓宮も捕手登録で、森の外野手起用も視野に入れている。主砲の吉田正がポスティングシステムを使った今オフのメジャー移籍を希望しており、実現した場合は左翼手の後釜に据えることも可能だ。

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