西武・森友哉捕手(27)が1日、国内フリーエージェント(FA)権を行使。巨人、オリックスが獲得調査に動いており、熾烈なマネーゲームのゴングが鳴る。

森はFA宣言にあたり球団を通してコメントを発表。「自分のことを必要としてくれているという思いを強く感じた」と西武の慰留に感謝を示したが、実は前日10月31日に本格的な残留交渉が行われていた。一夜明けてFA手続き期間の初日に即、権利行使に至った事実は重い。

森は「自分に興味を持ってくれるという球団があれば、その話も聞いてみたいと思っています」ともコメントし、移籍交渉への意欲を隠さず。本紙既報通り、森が契約年数を重視しているとの情報を得て、獲得調査を進めるオリックスは4年16億円、巨人も5年20億円の大型契約を用意。10日の交渉解禁前に機先を制するべく、西武は6年契約を提示して対抗したとみられるが、金額面で及ばなかったのか、正捕手に残留を決断させるまでには至らなかった。

三つ巴の争奪戦でマネーゲームの過熱は必至だ。日本一から遠ざかること10年の巨人は、球界随一の「打てる捕手」を是が非でも口説き落としたい必勝態勢。さらなる契約期間の延長や、ベース年俸に加えて一部を変動制にし、活躍次第で大幅アップが見込める「2階建て」年俸の提案も用意しているという。


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