虫垂がんは珍しい病気で、大腸がん全体の1%にも満たないという。虫垂炎との区別が難しく、早期発見が極めて困難なため、虫垂炎として手術をして初めて、がんが見つかるケースも少なくない。帝京大学ちば総合医療センター(千葉県市原市)外科の幸田圭史教授は「虫垂がんは、内視鏡での診断が困難なことが多いため、大半が進行してから発見されます」と話す。

虫垂は右下腹部の盲腸の下側にある突起だ。盲腸や結腸、直腸と共に大腸の一部だが、虫垂がんは大腸がんとは別に分類されている。幸田教授は「虫垂がんは、通常の結腸や直腸にできるがんとは違い、消化管などに多発する神経内分泌腫瘍や、低分化型がんという粘液度が高く転移しやすいがんであることが多いのが特徴です」と説明する。

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