デート当日、ステーキ店でメニューを見ながら、恭子さんが言いました。
「私はこれにします」
選んだのは特上ランクのステーキでした。そこで、雄介さんも同じランクのステーキを頼みました。
食事をしながら、お互いの趣味や仕事のことなどを楽しく話しました。会話は弾んでいたのですが、後半、恭子さんの食べるスピードが遅くなり、「もうおなかいっぱいになってしまいました」と、ステーキ1切れと少しのご飯を残したのです。
(ステーキはグラムで選べたのだから、その下のグラムを頼めばよかったのに。ご飯も残すなら、注文するときに「少なめにください」と言えばよかったのに)
雄介さんは心の中で思いました。
会計を済ませた雄介さんが外に出ていくと、既に店外に出ていた恭子さんが言いました。
「もう本当におなかいっぱい。少し散歩しませんか?」
その提案に乗って、街をブラブラ散歩しました。すると、商店街にあった一軒のケーキ屋さんの前で、恭子さんが足を止めて言いました。
「ここ、すごく有名なケーキ屋さんで、テレビで紹介されているのを見たことがあります。シュークリームがすごく有名なんですって」
「そうなんですね。じゃあ、今度また来ましょうか。今日はおなかいっぱいでしょう?」
すると、恭子さんは言いました。
「甘い物は別腹だし、せっかくの機会だから」
「えっ? じゃあ食べますか?」
「はい」
39歳エリート男性、初デートで「1万2000円すし懐石ランチ」を頼まれ交際終了
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179それでも動く名無し
2022/11/05(土) 20:06:49.70ID:i3mksw7i0■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています