【ローマAFP時事】イタリアのローマにある宮殿で4日、展示されていたオランダ人画家ゴッホ(1853~90年)の作品「種まく人」(1888年)に環境保護団体のメンバーがエンドウ豆のスープをかける騒ぎがあった。

 報道によると、絵はガラスに保護されて無事だったが、団体は「非暴力的な行動は今後も続く」と主張した。

 活動家は「ラストジェネレーション」を名乗り、4人がかりでスープをかけたと説明。声明で「切羽詰まった、科学的にも根拠のある叫びであり、単なる破壊行為と見なされてはならない」と訴えた。一方、イタリアのサンジュリアーノ文化相は「われわれのアイデンティティーの基礎である文化は、他の形の抗議活動の拡声器として使われるべきではない」と非難した。