「引き止め」に必死な人も

ただ、ZOOMなどで集まるオンライン会合でも、グループによっては「引き止め系」のものもあるという。

「知り合いの信者に、そっちの会合はどんな感じですか、って聞いたら、支部の幹部の奥さんが出入りしていて、世間に負けたらダメとか、抜けるのは地獄に落ちることだとか、引き止めに必死な感じだったそうです。

その奥さんは他の信者の家にまで行って、自分が参加してないグループのZOOMにも強引に顔を出して、連合を辞めたら悪魔と見なされるし、恩知らずになって一生恨まれるとか、脅しみたいなことをしゃべっていたと聞きました。正直、怖いですね、そういうのは」

つまりは信者の分断が起きているわけだ。

連合では過去、こうした分断から「分派」と呼ばれる派閥が組織から分かれたこともあり、こうした分裂危機に対しては熱心な信者がヒステリックな態度を見せる傾向があるという。

ZOOMなどで組織本体と距離を置くグループが増えるほど、当然その分裂リスクが増えるわけだが、連合はテレビ番組のコメンテーターを裁判で訴えたり反撃姿勢を緩めていない。

そこに引き止め工作みたいなことまで起こってくると、むしろ逆効果な気もするのだが、いずれにしても信者にとっては、一連の社会的な問題と直接関係がなくても、動揺する日々が続きそうだ。
(引用終わり)