ラッパーでファッションデザイナーでもあるイェことカニエ・ウエストが、反ユダヤ主義的なツイートや陰謀論で物議を醸し、業界追放の危機に直面しています。

■反ユダヤ主義的ツイートで炎上
10月9日におよそ2年ぶりにツイッターに復帰したウエストは、「ユダヤ人にデスコン3(安全保障上の脅威を示す軍事用語デフコンをもじった)する」とツイート。
これが問題視されてアカウントが一時凍結される事態に発展。
ウエストはこの2日前にも、インスタグラムに反ユダヤ主義的な投稿をしてアカウントの使用を制限されており、これら一連の発言が業界追放の流れへの直接的な引き金になったとされています。

■白人至上主義のスローガンを描いたTシャツ着用で物議
一連の投稿で炎上する少し前の先月初めには、仏パリで行われた自身のブランド「イージー」のファッションショーで「ホワイト・ライブズ・マター(白人の命は大切)」とプリントされたTシャツを着用して登場。
黒人への人種差別撲滅運動「ブラック・ライブズ・マター」に抵抗する白人至上主義のスローガンであることから、批判が殺到。
モデルのジジ・ハディッドやヘイリー・ビーバーら著名人からも非難が相次ぎ、ファッション業界からの追放に拍車がかかる要因となりました。

■白人警察官に殺害された黒人男性に関する陰謀論を拡散
2020年に白人警察官に膝で首を押さえつけられて亡くなったジョージ・フロイドさんの死因を巡り、「警察官による暴力ではなく、薬物の過剰摂取」だとデマを主張。
事件に関わった警察官は裁判で有罪判決を受けており、ブラック・ライブズ・・マター運動が世界的に広がるきっかけにもなったフロイドさんの死を巡る陰謀論は、当然ながら大きな批判を浴び、遺族から損害賠償を求める訴訟も起こされています。

■極右に人気のSNS「パーラー」を買収
「言論の自由」をうたい文句に保守層や極右に人気のSNSプラットフォーム「パーラー」の買収で基本合意したことが明らかになったのは、インスタグラムとツイッターからアカウントを一時凍結された直後のこと。

https://news.yahoo.co.jp/articles/46b5a37a9414f71b1163b17d207e2688bb86f26b