手品用のコインを造るため本物の硬貨を加工したとして、警視庁保安課は5日までに貨幣損傷等取締法違反の疑いで、東京都中野区のマジック道具販売業の男(46)ら3人を逮捕した。男はマジシャンとしても活動。コインはプロ向けにも販売しており「業界内で需要があった」と供述している。
 保安課によると、3人は500円硬貨が別の硬貨に変わったように見せるため、二つに割って内側をくりぬいた中に薄く削った10円硬貨などを隠したり、安全ピンで硬貨を貫けるよう穴を開けたりして、マジックの小道具を作った疑いが持たれている。
 店舗やインターネットオークションで1枚当たり2千円~3万円で販売し、2月までの1年間に約100万円を売り上げた。逮捕容疑は2015年5月下旬~今年2月、硬貨約500枚を削って薄くしたり、穴を開けたりした疑い。

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