和食文化に根付いてきたワサビは、日本人にとってなじみ深い食材だ。
寿司、刺身、そばなど、素材の味を引き立てるために、薬味としてワサビが欠かせないという人も多いだろう。
一方で、スーパーで販売されるお寿司や回転寿司チェーンなどでも“サビ抜き”が主流になりつつあり、特に若い世代を中心に“ワサビ離れ”が進んでいるようだ。

そうした趣向の変化に呼応するように、ワサビの生産量も激減している。
農林水産省の「特用林産物生産統計調査」によると、日本のワサビの生産量は2005年の4614.5トンから2021年には1885.5トンまで減少。
ここ15年ほどで、実に約6割減少したことになる。

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