かつての木村拓哉や長瀬智也、山下智久のような“一般ウケ”する若いジャニーズが激減していった背景には、こうした事情があるように思えてならない。一方で、ジャニーズで一気に加速しているのがアイドルの“オタ専(オタク専用)化”だ。

●一般人には覚えられないジャニーズの「オタ専アイドル」

 オタ専アイドルとは、SMAPのように、老若男女の国民がメンバーの顔と名前を一致させることができた“一般ウケ”アイドルとは別ベクトルの存在で、コアなジャニーズオタクに深くリーチする“身内ウケ”に特化したアイドルだ。

 特にSnow Manをはじめ、最近のタキニ(タッキーのお気に入り)と言われているグループのオタ専化が著しい。彼らのファンはパッと見の華やかさよりもハイレベルなパフォーマンスを愛でたり、YouTubeなどでのメンバーのやり取りから、タレントの性格や性質、関係性を知り、深掘りしたりすることでハマっていく。そのため、ファンは彼らのことを深く深く理解している一方で、一般人からすると「K-POPと見分けがつかない」という現象が起きてしまう。