――『チェンソーマン』のどんなところを魅力に感じていましたか?
米津:マンガの中では、悪魔が日常的に人間に害を及ぼして、それによってグロテスクなことが巻き起こったりしていて。非常にシリアスな世界なんだけれど、物語の中心にいるデンジというやつが、なんというか、ひたすら馬鹿なんですよね。デンジの存在によって、マイナスの環境やシリアスな物語がどんどんギャグになっていく。それが非常に痛快だと思うんです。義務教育をまったく受けてないような人間が、大真面目にいろんなものをぐちゃぐちゃにしていく。そのさまは今まで見たことないし、痛快な漫画だなと思います。



中山さあ、