>>720
ソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) を運営する会社(FacebookやTwitterなど)や情報検索サービスを運営する会社(Googleなど)は、一人一人が受け取る情報に、各個人に最適化された特定の情報が含まれるアルゴリズム(機械的な仕組み)を用いており、これが「フィルターバブル」を生じさせる「フィルター」である。ニュース提供元または紹介する業者が、個人のインターネット上での行動履歴をもとに、閲覧者一人一人に関連すると思われるニュースをアルゴリズムで選別して提供する手法は、閲覧者一人一人ではなく集団を相手に人間がニュースを選別して提供するという手法に代わるものとなってきている。インターネットの登場により、多くの情報が手に入るようになることで人々が互いに理解し合うようになるという希望がかつてはあったが、実際にはエコーチェンバー現象やフィルターバブル現象により人々の分断は強まった[17]。