どっちにしてもイバラの道か。阪神・西勇輝投手（３１）が８日、海外ＦＡ権を行使したうえでの来季残留を表明。オリックス時代にそりが合わなかった、岡田彰布新監督（６４）のもとでのプレーは前途多難だ。

西勇はこの日、自身のインスタグラムに「残り少ない現役最後までしっかりと腕振り続けたいと思います。宜しくお願いします」（原文ママ）と投稿。近日中に残留が正式発表される見込みだ。

岡田監督はこの日、高知県安芸市の秋季キャンプ地で西勇の去就決定に言及。「来季の先発ローテの１人？　そら当然入れるよ」としつつも、「具体的には２月に入ってから。先発組はそういう扱いになる」と語るにとどめ、残留を歓迎するコメントを一切発しなかった。

こんな調子だから、オリックス時代の両者の溝を知る球団関係者の間では「岡田監督の本音は投球術に陰りが見え始めた西勇よりも桐敷ら若手を使いたいはず」「矢野前監督時代に許されてきた自分本位の姿勢は認めないはず。右の先発投手は元々多いし、痛い、かゆいなどを言えば使われない可能性だってある」といった憶測がやまない。

こうした〝雑音〟は西勇も覚悟しているはず。阪神では勝負どころでの背信投球でＶ逸の戦犯にも挙げられてきたが、来季こそ岡田監督を脱帽させるような快投を見せたい。
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