阪神の岡田彰布監督(64)が9日、デイリースポーツの独占インタビューに応じた。高知県安芸市で行われている秋季キャンプで目立つ「直接指導」の狙いについて、その真意も明かした。

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 -久々のキャンプ生活はどうか。

 「もう早く寝るし。夜は10時ぐらいには寝とるよ。飯が終わったら11時まで起きてることはほとんどないんちゃうか。テレビもつけっぱなしで寝てしもうてるわ(笑い)。オフタイマーがないんよな、テレビに。朝も5時ぐらいには起きてるわ。新聞読んでるわ、暇やから」

 -ストレス発散する時間もない。

 「ストレスがかかりそうなことやってへんしな」

 -今秋キャンプは直接指導する姿が印象的。以前はほとんど直接指導することはなかった。その意図は。

 「やっぱり、(選手を)変えないといけないっていうところやな。実際に見ても変えたらもっと良くなるな、というのがあるからな。今のスタイルで何も言わんでもええっていうたら近本ぐらいちゃうか。近本は1番を打たせようと思うてるけど、今年は3番を打ってたからなあ。フォアボールとか出塁率とかで、もうちょっと変えてほしい部分はあるけどな」

 -初日から守備で実演して見せた。

 「若いやつらに興味を持たさんとあかんよな。練習にしてもな。新鮮味というかな。すごいことをやる、みたいな興味を持たさんと。1つの練習でもだいぶ気持ちの入り方が違うからな。同じ練習ばっかりするんは嫌やもんな、俺も嫌やったもん。新鮮味がある方が、練習が身になるで」

 -今キャンプ、来春キャンプも直接指導は続けるのか。

 「いや、だいぶんもう(伝えてきたから)な。1から10まで言うことじゃないからな。2、3ぐらい気づいたことは言うと思うよ。極端に変えるような選手はいないよ。全部変えるというかな、そんな選手はいないと思うからな、おーん。もうちょっとこう変えたらもっと良くなるのにな、という感じやな」