カブスのジェド・ホイヤーGMが9日(日本時間10日)、米ネバダ州ラスベガスで行われているGM会議で取材に応じ、鈴木誠也外野手のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を“後押し”した。開催されるのは来年3月。メジャー開幕前の大事な時期となるが、「私は彼の決断を全て尊重する。オフシーズン準備して、代表で戦うこと。それが、理想的なシナリオだ」と述べた。

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 悲願を目指す侍ジャパンにとって、期待される日本人メジャーリーガーの参戦。鈴木の決断にも注目が集まっている中、ホイヤーGMは「彼とは何回もこの件について話してきた。彼には、プレーして欲しいと思っている。国を代表して戦うことは名誉あることだ」と強調。その上で「問題なくスプリングトレーニングを過ごして、シーズンを戦ってもらいたい。両方達成できることを期待している」と語った。

 前日の8日(同9日)には、鈴木の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏がWBC出場について「難しい判断だ」と発言。「彼はスプリングトレーニングを重要視しているし、サポートしてくれるカブスに対して義務感も感じている」と揺れる胸中を明かしていた。

 鈴木はメジャー1年目の今季、開幕直後に週間MVPを獲得するなどスタードダッシュに成功。故障や不振による苦しみも経験しながら、右翼のレギュラーとして11試合に出場し、14本塁打、46打点、打率.262をマークした。

 ホイヤーGMは「課題に直面する可能性があったことは、シーズン前から予想していた。リーグ、投手、球場、言語、食事など全て新しいことの連続だ。彼は、これらのことに、とても上手く対応した」と高く評価。来季に向け「期待している。そして、素晴らしいオフを過ごすだろう」と頷いた。
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