>>348
ウナギの蒲焼は、江戸時代以前から存在したが、現在の蒲焼とは異なり、
ウナギをぶつ切りにし、串刺しにして焼き、味噌や塩をかけて食べた。
その形がガマの穂に似ているため、「蒲(ガマ)焼き」と呼ばれるようになり、
それが次第に訛り、「蒲焼」と呼ばれるに至った。
江戸に限らず全国でもウナギは収穫されたため、どこでも食べられた。
1670年代に書かれた現在のガイドブックに当たる「東海道名所記」には、
原宿と吉原宿の間にあった新田という場所がウナギの蒲焼の名所として挿絵入りで紹介されている。
ウナギは皮が厚く、味がなかなか染みこまないという特性があったため、各地で調理法が試行錯誤された。

関西ではウナギを腹から割き、骨を取り、串を打ち、
焼いて醤油と酒のたれをつける手法が開発され、江戸でも採用されるに至った。


え?