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阪神・矢野燿大監督(53)が9日、鳴尾浜で開始した新人合同自主トレを視察。「引退」「死」という言葉を用いて訓示し、日々努力する重要性を説いた。

新人7人が、横一列に並ぶ。若々しく力強い視線を浴びた矢野監督が述べたのは、明るい未来じゃなかった。「引退」、そして「死」-。NGワードととらえがちだが、あえて踏み込むことで、プロの世界を生き抜くための覚悟を説いた。

「終わりを思い描くということは今の時点では少ないけど、そこがあったほうが毎日、毎日、全力でやる一日を過ごしていける。いつか引退がくるんで、自分に期待しながら、こうやって頑張っていくぞということも考えながら」

新人合同自主トレがこの日からスタート。プロ野球選手としての1歩目を踏み出したばかりの若虎たちに、あえてキャリアの終わりを意識させた。

「俺ら死ぬじゃん。みんな。でも、死ねへんと思ってるやん。死ぬから」