>男性が「誤審があった」と指摘したのは、全く別の場面だ。それは1―1の同点で迎えた六回表、武相の攻撃で起きた。この回は、2番からの好打順で先頭打者がライト前ヒットで出塁。続く3番打者のとらえた打球は快音を残し、レフト方向に飛んだ。

>日大藤沢の左翼手はライナー性の打球を前進して捕球。ボールが地面についたか際どいところだったが、二塁の塁審をしていた男性からは、打球が左翼手の手前でショートバウンドしていたことがはっきりと見えた。男性と似たような角度からボールの行方を追っていた一塁ランナーも同じ判断だったのかもしれない。左翼手の捕球とほぼ同時に、猛然と二塁を目指して走り出した。4番を前にした2連打。武相にとっては、またとない好機が訪れたはずだった。

>ところが、ヒットを告げるはずの、三塁塁審の両腕がなかなか広がらない。

>審判のジャッジでは通常、ヒットとセーフはただちに宣告し、アウトは落球する可能性などもあるため、一呼吸置くという。男性には嫌な予感が走った。「まさか」――。

>「アウト!」

>判定はレフトライナーとなり、ボールは左翼手から遊撃手を中継して一塁へ返球された。二塁まで進んでいたランナーは一塁に戻れず、併殺打が完成。武相側の落胆は大きく、判定の確認を求める伝令を審判のもとに送った。


>審判団はマウンド近くに集まった。重苦しい空気が流れたが、ほかの審判から判定に異を唱える声は上がらなかった。男性も抗弁することなく、審判団は「最も近くにいた三塁塁審の判定通りにしよう」と協議の輪を解いた。

長いから誤審のシーン持ってこないとわからないやろ
誤審はインフィールドフライと違う場面や