西武・松井稼頭央新監督(47)が14日、都内にある西武ホールディングス本社を訪れ後藤高志オーナー(73)に就任の挨拶をした。

 渡辺久信GM(57)も交えた懇談は50分に及び、終了後、取材に対応した後藤オーナーは「とにかく松井監督には長く監督をやってもらって、常勝軍団としてのチーム作りをぜひしっかりやってもらいたい。二軍監督をやりヘッドコーチをやり、いろいろな経験を積んで、そして監督に就任してもらった。私の気持ちとしては『満を持して』ということ。非常に努力家でもありリーダーとしての人柄も素晴らしい」と新監督に長期政権を約束した。

 その上で同オーナーは「今、FA宣言をしている森友哉選手はライオンズとして絶対に必要な選手なので残ってもらうように(フロントに)しっかりやってもらう。もうひとつは、日本ハムの近藤選手は松井新監督のもとでチーム作りをしていく中で絶対ウチとしては来てもらいたい選手。近藤選手には全力を挙げて来てもらうように、しっかりやってもらいたいという話はしました」とコメントした。

 いずれも今季年俸2億円を超える球界トップクラスの左打者、森の慰留と近藤補強には大きな資金が必要となる。

 しかし、その資金面でのバックアップについても後藤オーナーは「私が西武グループのトップとして、ライオンズのオーナーとしても全面的にバックアップすると話しました」と力強く宣言した。

 これを受けた松井監督はすでに出馬を宣言している近藤のFA交渉について「しっかりその時が来たら思いを伝えます」と自信を見せていた。