DeNAが、今季ロッテから戦力外通告を受けた西巻賢二内野手(23)を育成選手で獲得することが14日、分かった。近日中に発表される見込み。

 2度の戦力外から這い上がる!西巻は仙台育英から17年ドラフト6位で楽天に入団も、19年オフに自身1度目となる戦力外通告を受けた。ルーキーイヤーは25試合に出場。1軍出場経験のある高卒2年目が戦力外通告を受けるのは、NPB史上初となった。

 そして、同オフにロッテの入団テストを受け合格。支配下契約を勝ちとり、3年間プレーした。だがロッテでは13試合の出場にとどまり、今オフ2度目の戦力外通告を受けた。

 それでも現役続行を望んで、8日のトライアウト(楽天生命)に参加。4打数無安打に終わったが、俊足で二遊間を守れる巧みな守備が、DeNA関係者の目にとまった。

 チームは今オフ、8年目の倉本寿彦、3年目の田部隼人と2人の二遊間を守れる選手を戦力外とした。それを踏まえて、いち早く支配下登録されて、内野陣強化の一端を担うことが西巻には期待される。2度地獄を味わったが、まだ23歳。新天地で台頭すれば、この先の未来も大きく広がるはずだ。