オリックスが15日、日本ハムから海外フリーエージェント(FA)権を行使した近藤健介外野手(29)と入団交渉したことが判明。西武からFA権を行使し、オリックス入りを決断したことが分かった森とのダブル獲得を目指す。

 オリックスがFA戦線で活発に動いた。西武から森を獲得することが決まり、この日は近藤と初の入団交渉。残留を要請している日本ハムを含む楽天以外のパ・リーグ5球団による争奪戦が予想される好打者に対し、最長6年の長期契約を提示したもようだ。

 リーグ連覇と26年ぶりの日本一を果たした今季は、リーグ4位の490得点。攻撃力強化を目指し、森とともに近藤の動向を調査していた。11日の交渉解禁後も協議し、この日までに獲得に動くことを決定。4年以上の契約を提示する方向で調整を進め、ありったけの誠意をオファーに込めた。

 近藤は19、20年と2年連続で最高出塁率のタイトルを獲得。プロ11年間の通算打率は3割7厘と高い数字を残している。日本ハム在籍時にコーチ兼任だった中嶋監督ともプレー。今も師弟関係が続いている。チームでは近藤と同学年の吉田正が、ポスティングシステムによる米大リーグ挑戦を直訴。同じ左打者として是が非でも迎えたい存在だ。

 獲得のライバルとなるソフトバンクは解禁初日にアタックし、出来高払いを含めると6年総額30億円超の大型契約を提示。近藤サイドは今後、他球団と交渉が控えているとみられる。常勝軍団となるために、不可欠な森とのダブル獲得。全力を尽くし、思いを実らせる。
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