栄冠を手にするのは誰だ!? 沖縄・北谷で行われている中日の秋季キャンプ最終クール初日の15日、ブルペンで「第1回外角低め選手権大会」が開催された。投手の基本であるアウトローへの意識を高める狙いで開かれた大会。優勝者に贈られる落合英二ヘッド兼投手コーチ(53)からの“ご褒美”を目指し、若竜6投手の熱き闘いが幕を開けた。

 午前10時30分。ブルペンで橋本と山本が向かい合うと、落合ヘッド兼投手コーチの「置きにいくのはだめ。正々堂々腕を振って投げるように」という掛け声とともに両者が握手を交わした。「第1回外角低め選手権大会in北谷球場」の幕開けだった。

 ルールはシンプル。右投手は右打者の、左投手は左打者の外角低め直球でストライクを取れるか。タイマン勝負で、10球投げて交代を3セット。計30球のうちより多くストライクを取った方が勝者となる。落合ヘッドは大会の狙いをこう説明した。

 「このキャンプで真っすぐの見直しと、アウトローというテーマを持ってやってきた。練習でいくら投げても意味ないので、雰囲気を変えようかなという意図です」

 参加者は橋本、森、山本に育成の石川翔、竹内、福島の6投手。トーナメントはあみだくじによる抽選で決定し、この日は1回戦の橋本対山本、森対福島の2試合が行われた。第1試合で10―8(30球中のストライク数)で勝利した橋本は「今日よりも精度を上げて、次も勝てるように頑張ります」とコメント。第2試合では森が3セット目に5球ストライクを奪い、10―6で逆転勝利を収めた。「優勝して落合さんからの優勝賞品をもらいたいと思います」と意気込みを語った。
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