Yuji Naka / 中 裕司@nakayuji
バランワンダーワールド発売の約半年前にバランワンダーワールドのディレクターから外される業務命令が出されましたので、スクウェアエニックスに対して裁判所で訴訟を提起していました。
裁判が終わり業務命令が現時点で効力は失われていると言う事ですので、お話したいと思います。

ゲームとゲームファンを大事にしないスクウェア・エニックスは駄目だと思います。
裁判の資料によりますと、2つのポイントで私はバランワンダーワールドのディレクターから外されました。プロデューサー、宣伝担当、サウンド担当、担当取締役、人事部によって実行されました。

一つはプロモーションでゲーム楽曲をYouTuberがピアノ演奏をして譜面を公開するとの事で、オリジナルゲームを出すのにアレンジされた楽曲を、しかもゴーストライターが譜面を書くのがおかしいと思い、オリジナル楽曲の譜面を出したいと主張した事でトラブルになりました

もう一つは裁判資料によると、開発中に不具合が発生しているにも関わらず修正せずにアーゼストが提出してくる事に対して私が言った事や、ゲームを良くする為に私がコメントしている事でアーゼストとの関係が崩壊していると書かれていまして、それをプロデューサー藤本に大島が話をしたと言う事です。

もう一点、大島が藤本に宛てたメールで、「先ほどスタッフを集めて、体験版をずらす件を伝えました。「このご判断は藤本プロデューサーです。我々は藤本さんの為にも頑張りましょう」と伝えたところスタッフから拍手と歓声が起きました。想定外でしたので感動致しました。

最近、沈みがちだったスタッフに活気がよみがえりました。誠にありがとうございました。スタッフ一同、頑張らせて頂きます。」
との事ですが、スケジュールは私ではなくプロデューサーが決めるので関係ないですし、スケジュールがきついのはプロデューサーが決めた事です。何かおかしいですよね。

オリジナルゲームを出すのに、アレンジした楽曲の楽譜だけが世に出るのは、やはりよくないと思います。みなさんご存知の口ずさめるゲーム音楽があると思うのですが、それってゲームのオリジナル楽曲かと思います。

ゲームは最後までいかに良いゲームにするかを努力して、ゲームファンの方々に買って頂いた時に楽しんでもらいたいと思って作る物だと思います。コメントしてくるディレクターを時間が足りないので、相談もなしに外して一切関わらせないと言うのはおかしいと思います。

SNS等のリツイートやいいね等も禁止されていましたので、スクウェアエニックスはゲームファンの方々を大事に出来てないと思います。バランワンダーワールドの様々なコメントやとても素敵なイラストを書いて頂いたりと沢山ありましたが、私が何も出来なくて本当に申し訳なく思っています。

ギリギリまでゲームをよくするのがゲームクリエイターですしそれが出来ないようにすると言うのはやはりおかしいと思います。
弁護士先生にお願いして、なんとか最後まで開発のコメントを出すだけでもと交渉しましたが、全く聞き入れなかったので裁判所で訴訟を提起しました。

バランワンダーワールドはみなさんご存知のような結果と評価になっているのはこの件が大きく関係しているのではと思っています。自分で最初から作り出した作品がこの様な結果になっているのは本当に残念です。

熱いクリエイターだと思ったのになあ