今場所は7日目を終えて2勝5敗。十両への陥落が決まったわけでもなく、力士としてまだ戦う力は残されていた。
34歳の誕生日だった2日目に初白星をつかむと「けがしないでやっていくことだけ。全6場所、休場せずにやっていくことだけ」と語り、6日目に20歳の熱海富士を破った際は「今じゃおっさんですけど、まだまだ心折れてない。頑張っていきます」と前向きに話していた。

 入門当時から破天荒な言動で周囲をにぎわせる人気力士だった。
入門予定だった2011年春場所が八百長問題で中止になると、一転して「教師になる」と入門断念を示唆。
入門後は新弟子が通う相撲教習所で落第した。規定の49日間のうち17日間も欠席したことがその理由。「休み過ぎました。(これからは)1日も休まず行きます」と補習に臨んだ。