トレードの舞台裏には選手ファーストの「親心」があった。GMを兼務する石井監督は「中日から涌井をトレードしてもらえないか、というお話を頂いた」と明かした。トレードは交換要員も含め非常にナーバスな事案で正式合意までは当該選手に候補であることさえ伝えないが、指揮官はすぐに涌井に打診があったことを伝えた。

 「戦友でもあり、同志でもあるワクの気持ちを大事にしたかった。寂しさはあるけど、力を発揮できる環境が中日にあるなら、送り出してあげたかった」

 涌井は西武時代の同僚で公私ともに家族同然の関係。以前、涌井もロッテからの金銭トレードの成立に尽力した石井監督について「お父さんみたいな存在。困った時は助けてくれるし、人生の岐路では必ず近くにいてくれる」と感謝していた。求められる場所がある。中日にはロッテ時代のコーチで気心の知れた落合ヘッド兼投手コーチもいる。決して悪いオファーではない。石井監督は納得するまで涌井と話し合い、この日の発表に至った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a7f9745f7d67d522cdedd1b1d3cfe75ce9f3aba

提案した側とされた側の違いはあるにしても石井との差が激しいわ