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大阪桐蔭出身の3年目で、将来の左腕エース候補と期待される横川は、コーチ陣に
「今日は接種翌日で登板できる人数が少ないから、長いイニングを投げてくれ」と託されてマウンドに上がる。
だが、初回からヤクルト打線につかまり、6安打でいきなり4失点。
2回は無失点で切り抜けるも、力みからか3回の投球中に左手中指のマメが潰れ、皮が剥けてしまった。
ベンチに戻った横川は、激痛が走る指を見せながら降板を訴えたが、阿部監督は首を縦に振らず、命じたのは「5回まで投げろ」。
迎えた4回。120キロ台の棒球をミットめがけて投げ込むしかない横川は、打者12人に8本の長短打を浴びて9失点を喫した。
4回で126球を投げて被安打17の13失点。何とか投げ終え、ベンチで目に涙を溜めながら阿部監督の様子を窺った後、杉内俊哉二軍投手コーチに「もう無理です」と再度ギブアップ。
杉内コーチも「もう交代させましょう」と監督に懇願し、ようやく降板が許されたが、ブルペンでさらに投球練習が課された。

阿部は一番やばいな