ロッテにまた新たな風が吹く。打力不足に悩んだ前政権が終わり、誰が打撃部門を立て直すか-。最重要ポイントの1つだった。これまでロッテとは縁がなかったセ界の大砲、村田氏に白羽の矢が立てられた。

球団史上ワースト打率はマーティン、レアードの不振が主因ではあった。4月に3試合連続で完封負け。補うべき若手も育ちきらず、助っ人の復調を待つしかない苦しい1年だった。今季、22歳の山口が16本塁打。ロッテの選手が高卒4年目以内に2桁本塁打を放ったのは、31年ぶりだった。和製大砲がなかなか育たないのは、球団にとって根深い問題でもあった。

OBではない村田氏が新たな血を注ぐ。福浦新ヘッドとともに、未経験のパ・リーグで喫緊の課題解決にあたる。同時に横浜、巨人でプロ通算360本塁打の理論と経験は、スラッガーの卵たちにこの上ない“教材”だ。山口や今季飛躍した高部以外にも、安田や藤原らが完全開花を待つ。打力次第で正捕手獲得に一気に近づく松川にとっても、大きな存在になりうる。今季2軍戦で長打を量産し、福浦ヘッドに「2人はずばぬけていた」と言わせた高卒2年目の“ダイナマイト”こと山本や、西川も村田氏と同じ右打者だ。

球団には3年後の25年に常勝軍団を作るビジョンがある。助っ人外国人の成績に大きく左右されない、基盤の強いチーム作りへ。村田氏へのミッションは、勝利と育成を両立させる重要なものになる。「男・村田」が力強く請け負う。
https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202211230001160_m.html?mode=all

近藤のFAには影響なさそうだけどロッテは村田をコーチ招聘するんやな