警察白書は令和3年度、全国の警察官の慢性的な人手不足がさらに深刻化していると発表した。埼玉県警では1人の警察官が請け負う市民の数が700人となっており、防犯も含めた治安を維持するには50万人の警察官増強が必要だとの試算もでている。

警察官採用倍率は4～5倍を推移しているが、警察学校卒業後に退職する若手警察官が後を絶たず、それによって110番緊急通報にも迅速に対応することが難しくなってきている。


「なんでもっと早く来ないんだ！」
そう語るのは空き巣で110番通報した一般市民だ。110番通報とは生命や安全に関わる緊急性を有するときに行われるものだが、「ふりかけが開けられない」「電球を取り替えて」等の無駄な通報の方が圧倒的に多い。また、相手が電話を切るまで警察官は電話を切れないため、交番への警察クレームの対応で何時間も潰れることも。そこに人手不足が追い打ちをかけているため、警察官が駆けつけるまでに時間がかかることも多くある。

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