―女性に座られたり、踏まれたり、あれは監督のフェチシズムではないんですか?

新海 違いますよ(笑)。憧れる他者というのは人生で一番巨大な秘密ですよね。鈴芽にとってそれが草太で、その秘密に対して物理的に近づきたい、触れたいと思うのは普遍的なドキドキじゃないですか。

それを今の時代に合ったかたちで表現しようとしたらああなったんです。だからあのシーンで思春期の人にドキッとしてもらえたら僕としてはうれしいです。