――今季の楽天は球史に残る失速となってしまいましたが、チームの戦いぶりをどう見ていましたか?

礒部公一(以下・礒部):「私は開幕前の順位予想などで、『序盤にいいスタートが切れたら、今季はいいところまでいく」と発言していたんです。
それで開幕から絶好調ということもあり、正直、『今年はいったな』と思っていました。
そこからの失速はさすがに予測できなかったですね。

――先ほど指摘があった、得点力不足を解決するために必要なことは?

礒部:「イーグルスの場合、外国人野手で当たりを引かないと厳しい、というのが正直なところです。
今の打線だと長打を期待できるのが、実質的に浅村選手くらい。
さすがにこれでは得点力は上がりません。島内宏明選手なんかは今季に評価を上げました。
もともと不器用な選手で、段階を経て成長しているしよく頑張ったと思いますが、本質的には中距離打者。
島内、浅村、辰己涼介選手ら主軸が活きるためには、長距離砲の存在が必須です。

打率は2割2、3分でも20本を打てる外国人選手が最低ひとり、ないし2人は必要なことは明らか。
逆にそこさえ補強できれば、得点力は大きく変わってくる。
このあたりはポストシーズンの動きに期待したいところです」
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